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マメナジープロジェクトの次世代エネルギー宣言
どうなの?日本のグリーンニューディール
(月刊ソトコト2009年10月号)
日本版グリーンニューディールとして、エコポイント制度や省エネ改修、 太陽光発電への補助などが行われようとする一方、民主党は高速道路無料化を 公約として掲げています。これらはすべて、我々の"血税"から賄われるわけですから、 どれだけの経済効果があって、どれだけグリーンなのか、気になるところです。
まずは、高速道路無料化。無料になった分、遊園地に行って、外食して、 もちろんガソリンを使うとすると、1万円の補助でGDPは5万3千円増加します。 その分のCO2増加を将来減らさなくてはいけないとすると (高めの国内対策なみの5万円/t-CO2として)2万8千円かかるので、 差し引きの経済効果は2万5千円程度になります。
太陽光発電への補助では、過去の補助金実績より、1万円の補助金によるGDP押し上げ効果は 3万3千円。CO2は製造工程での増加分を差し引いても、1万1千円分の減少になるので、 経済効果は合わせて4万4千円。将来のCO2削減費用も合わせると、経済効果は太陽光発電への 補助のほうが俄然良くなります。
"グリーン"ではない公共投資として、道路補修を例にとると、100%税金によって行われるため、 GDP押し上げ効果は9千円。CO2増加で1500円のコスト増になり、差し引き7千500円の経済効果と 計算されました。CO2コストも考慮すると、1万円の景気対策の効果は、太陽光への補助が一番 いいことになります。
民主党公約の2020年に90年比-25%にしなくてはならない世の中でこそ、 CO2の値段も考慮した"総合的"景気対策をしないと、財政赤字がどんどん増えてしまいそうですね。
特定非営利活動法人世界マメナジー基金 理事長
株式会社Governance Design Laboratory 取締役副社長/主任研究員
高瀬 香絵
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